Saturday, April 5, 2008

Margot at the Wedding -  Noah Baumbach

あらすじ(某サイトから): 頭の回転が速く、舌鋒鋭い短編小説作家マーゴット・ゼラー(二コール・キッドマン)は、どこに行っても混乱を巻き起こす問題 人物。結婚することになった妹ポーリーン(ジェニファー・ジェイソン・リー)の元を息子のクロード(ゼーン・ペス)と訪れたマーゴットは、ポーリーンの婚 約者で無職のアーティスト、マルコム(ジャック・ブラック)に出会った途端、2人の結婚に対する不信の種をまき始める。

砂入: とても臨場感のある映画だった。先ず、全てのシーンが自然光というか其処に与えられた光を使い撮ってある、そうです、暗い場所は暗く撮っ てあり、被写体が近い時はピンボケで、カメラワークも所謂アバンギャルドというか、映画を極自然な成り行きで、まるで其処におこる事をドキュメントした様 な自然現象的な見た目ををかなり作っている。これが旨い、エディティングも言葉と言葉が重なったりするし、会話と会話とテンポがまるでよく日常におこるよ うに、極自然に近く出来ている。

二コルキッドマンははまり役。もう存在自体がコメディーで、しかし本人は一生懸命で、強い意見を持ち、息子を少し精神的な虐待を浴びせ、しかしあっと言うときには母の近さ、あたたかさをさらりとやり遂げるスーパーレィディーである。旨いなーこの人。

この監督、ノア・バウムバック、センスいいですね。彼は2005年の『イカとクジラ』で有名になりました。『イカとクジラ』は見なかったんですけ ど、プレビューを見たときヨーロッパに人が作った映画だと思っていました。内容だけ走っていたんですが、離婚をしようとする夫婦とその子供達のユーモラス な話。センスが良いですね。米国家庭崩壊、そして変わろうとしている時代性(今からアメリカはシニカルな価値観からヒューマ二スティックな価値観に変わっ ていくだろう)、その時代を予期させる雰囲気ですね。

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