Sunday, April 25, 2010

女優たち 여배우들 Actresses

▼クリスマスイブ。ファッション紙<ヴォーグ>の特集画報撮影のために,20代から60代までの各世代を代表する6人の女優たちが一つの場所に集まる。単独で受けるスポットライトに習熟した彼女たちの間では,予定された気力の戦いが行われ,みなぎる緊張感がスタジオを覆う。

▼画報を撮る時も,絶対互いにぶつからないように時差をおくというファッション界の不文律を破ったこの最初の試みは,開始から火種を抱えていた。衣装選択から始まった神経戦は,ついにコ・ヒョンジョンの挑発にチェ・ジウが席を蹴って出て行ってしまう不祥事につながる。

▼ユン・ヨジョンは,自分が代打として渉外されたのではと口を閉ざし,キム・ミニは,画報撮影が楽しく,キム・オクピンは,どこまでが先生で,どこからが姉さんなのか,先輩たちが負担になるばかりだ。

▼主要小物の宝石がこないために始まった限りない待ち時間。スタッフたちは気が焦り,女優たちはますます鋭敏になる。その夜,そこでどんなことが起こったのだろうか。顔色を見ず率直かつ大胆な彼女たちの間で,どのような話が行き来したのだろうか。果たして彼らは,無事に撮影を終えることができるだろうか。

砂入:まあまあの映画。最初はドキュメンタリーかと思いきや、喧嘩や突然のギターの男性でこれはフィクションだと気づいた。

トウキョウソナタ

あらすじ: 健康機器メーカー、総務課長として働く佐々木竜平は、人事部に呼び出され、リストラを宣告される。突然の出来事に、呆然としたまま帰宅するが妻、恵にリストラされたことを言い出せなかった。夕食時、小学校6年生で次男の健二はピアノを習いたいと言い出すが、竜平は反対。翌日から、会社に行くフリをして、毎日ハローワークへ通っていた。ある日、大学生の長男・貴が、世界平和のためにアメリカの軍隊に入りたいと言い出す…。


砂入:ありきたりの現代日本の話から始まる。いろんなギクシャクが家庭内でおこり、だんだん皆すれ違いになる。健二(息子)はある切欠から(女性ピアノ先生に惹かれ)ピアノを始める。そして嵐が巻き起こる様に崩壊から、音楽学校のピアノのテストのシーンに。

このラストのピアノを弾くシーンの為にかったるい話はあったのかと言わんばかりに空気が止まり、音楽が流れる、流暢な健二のピアノの演奏と両親の感動。途中でつまんねーのと思い映画はどう終わるのかと思っていた所、こんなに素晴らしい結末を迎えるとは。久しぶりに感動しました、映画で。

Monday, April 12, 2010

Boat ノーボーイズ,ノークライ (ハ・ジョンウ/妻夫木聡)



韓国から日本へボートに乗って密輸の手伝いをする男と,それを出迎える男との間で隠密な取り引きが始まる。

▼プサン(釜山)から日本へボートに乗って密輸の手伝いをするヒョングは,日本の事業家ポギョンおじさんにキムチを配達しながら忠誠を尽くしている。

▼日本へ行くたびに彼を迎える亨(とおる)は,ヒョングが持って来たキムチ甕を大事にするが,ある日,ヒョングは,キムチ甕の下に隠された麻薬を発見し,自分がとても危険なことに加担した事実を知るようになる。

▼これまで麻薬を配達してきた事実を知り,不安と混乱の中にあった彼は,ポギョンおじさんが拉致した女性を配達しろという命令を受ける。

▼一方,亨(とおる)は,ヒョングを監視しろという命令を受け,二人の間に隠密な取引きが始まる。

sunairi:途中からちゃんと見ていなかった。結構そのまんま。

Like You Know It All 잘 알지도 못하면서 よく知りもしないで by Hong Sang-soo



Plot (from Wikipedia)

Film director Koo Gyung-nam is invited to sit on the jury of the Jecheon International Music and Film Festival, where he meets attractive festival programmer Kong Yun-hee. He later travels to Jeju Island to deliver a lecture, and while there meets a painter and his wife.


Plot (from 輝国山人の韓国映画)

▼2008年の夏,忠清北道の第4回チェチョン(提川)国際映画祭に審査委員として招請されたク・ギョンナム。プログラマーのコン・ヒョニをはじめとする映画関係者たちとの酒の席を言い訳にして,審査は後まわしだ。
▼義務的な映画観覧が続いている間,ずっと昔の親友プ・サンヨンに偶然に会い,彼の家へ向かう。
▼間違いなく行われた酒の席は,プ・サンヨンの妻ユ・シンのせいで妙な雰囲気で終わり,翌日,ク・ギョンナムは,不意に破廉恥男として追い詰められたまま,逃げるようにチェチョン(提川)を離れる。
▼チェジュ(済州)島に特講に行くようになったク・ギョンナム。学生たちとの飲み会で先輩の画伯ヤン・チョンスに会い,翌日,彼の家へ同行する。
▼彼は,ヤン・チョンスの妻が自分が恋慕した後輩コスンであることを知り,彼女は,ク・ギョンナムに密かにメッセージを渡す。
▼この後,コスンをまた訪ねたク・ギョンナム。二人は,火遊びのような関係をしている中,偶然に立ち寄った町内住民チョ氏に現場を見つけられてしまう。


Production (from Wikipedia)

Like You Know It All is Hong's second film to be shot on HD video following his previous feature Night and Day, released in 2008.[1] The film is being produced independently with a short shooting period and low budget of $100,000, with the cast—some of whom have appeared in Hong's earlier films—working without any fees upfront.[1][2] Shooting commenced in Jecheon, August 2008, where the real-life Jecheon International Music and Film Festival is held annually, before moving to Jeju Island where filming continued into September.

A member of the main production staff said, "the film steps away from the sharp beauty of cinematic form, trying to make some changes while being more loose in form but more dynamic in atmosphere. It is more hilarious but also bitter at the same time."

From Auteurs
http://www.theauteurs.com/notebook/posts/1063
Sunairi: 出ました、ホンサンス。話は前と比べてかなり軽いというか別に軽い趣になったのではなく、印象はあっさりとしています。面白くそして少しビターな、けどその状況に悩むのではなく、自身もすっかり驚きながら、でも進んで行くみたいな心境。

もちろん主人公は映画監督、映画祭のジャッジとして田舎に来ると言う設定から、ハチャメチャな人間模様、ホンサンスだからこそ生まれる様な人間模様が次々に繰り広げられます。

前みたいな、作家として認められていない怒り、威厳から来る葛藤はなくなった様な気がします。読んでみたらこの映画も『浜辺の女」にしても一流女優を使い、いわゆる一流俳優を次々と無報酬で出てもらってみるみたい。なんか世界のホンサンスは韓国でもかなり達者な存在になったと言う実績と余裕が映画からもひしひし伝えられます。

ですので状況は過剰にヒステリックで、そして打ちひしがれた様な哀れみ、そんな対局なフィーリングが軽ーい流れと、どす黒いユーモアで展開します。

吹っ切れた感じ?いい。

ホン・サンス監督の“飲酒トーク”映画『ハハハ』5月6日に封切http://www.kntv.co.jp/news/?p=35934

Wednesday, April 7, 2010

The Sun Behind the Clouds: Tibet's Struggle for Freedom - Directors Ritu Sarin, Tenzing Sonam

Synopsis: THE SUN BEHIND THE CLOUDS updates the struggle for Tibetan independence, focusing upon the March 2008 demonstration against Chinese rule, the largest ever since the 1959 take-over of that nation. The Dalai Lama, living in exile in Northern India, is interviewed extensively and given the opportunity to explicate his “middle way,” a compromise position he has to date been unsuccessful in getting the Chinese to accept. Supporters of Tibetan independence who are devoted to the Dalai Lama, but who nonetheless feel “the middle way” is an ineffective solution, appear in the film, detailing their more militant position. --© Film Forum
Sunairi: 監督の一人、Tenzing Sonam は非常にクールなインド語訛りの英語で状況を解説するがこれは客観的に伝える物語でなく、少しずつ少しずつダライラマ中心の仏教をコアとした考え方から、もっとグラスルーツ的なフリー・チベットの精神の方に趣が変わる。ダライラマのシーンは孤独、滑稽さ、そして無意味なひょうきんさを強調する場面が多く、チベット社会の嘆きとはなれて行くダライラマの姿を映し出す。しかしフリーチベットの若者たちの考え方は非常に見ててわかっていないようにも見える、「インドから中国へ歩いて平和的にプロテストをすることにより世界がフリーチベットに注目し」と熱く語る男性の考えはひょうきんに自己の散在のストレスをギャグにするダライラマと同じように私には滑稽に見えた。

私は現在、多くのチベット亡命の若者に会っている、米国という非常にまたもや極端な文脈の中でのインドから来た、悪い言い方でいえばナイーブな彼らの考えなども少し感じるところもある。多く感じることは、亡命チベット人たちの若者、亡命チベット人の親から生まれ、インドで生まれインドで育ち、親からの悔やみや怒りをフルに受け育った若者たちの気持ち、アイデンティティーは揺れている。

もし3−4年前にこの映画を見たら、中国に怒りを感じ、私も腕を上げて行進する意気だっただろう。今でも中国のやることなすこと多くは非常にあきれる、しかしこの微妙なアイデンティティーという土台の上で揺れ動く亡命チベット人の子供たちは、今はどうするべきなのか?いろんなことを考えさせる映画だった。

more films by Ritu Sarin and Tenzing Sonam
http://www.whitecranefilms.com/film/

"Tibet in Song" by Ngawang Choephel

A unique story of struggle and survival of Tibetan folk music. This beautiful film seamlessly traces the history of Tibetan music to the present day through Tibetans who most exemplify their struggle for cultural survival, but whose voices are routinely stifled by Chinese oppression. The beauty of traditional Tibetan folk music is showcased through a variety of working songs, songs about family and the beauty of the land. These rarely seen performances are deftly juxtaposed against startling footage of the early days of the Chinese invasion and the Dalai Lama's flight into exile in 1959. Tibetan musicians, singers, and political prisoners, including the film's director, Ngawang Choephel, all speak out and hearken the film's message of universal truth and responsibility.
Sunairi: 話は面白い展開で始まる。興味深いチベットの一般の人たちの歌うフォークミュージックをレコーディングしようと作者は旅をする。しかし、中国に何らかのスパイといわれ拷問を受け牢屋に入れられるところから映画は政治的なものに変わり、彼が初期にレコーディングした音楽は映画の中で全く見せず終わる。少しがっかりだった。映画試写会のときは監督が来て質問を受けたが、怒りに満ちた彼はもうもうとフリーチベットを語った。その後Ngawangと会ったが彼は僕の意見を聞き、僕の見解で仲間かどうかを聞くような態度だった。

"Unmistaken Child" Directed by Nati Baratz. With Tenzin Zopa

In Nepal, a venerable monk, Geshe Lama Konchog, dies and one of his disciples, a youthful monk named Tenzin Zopa, searches for his master's reincarnation. The film follows his search to the Tsum Valley where he finds a young boy of the right age who uncannily responds to Konchog's possessions. Is this the reincarnation of the master? After the boy passes several tests, Tenzin takes him to meet the Dali Lama. Will the parents agree to let the boy go to the monastery, and, if so, how will the child respond? Central to the film is the relationship the child develops with Tenzin.Sunairi: Beautiful film and beautiful culture.....fascinating I would say. As you can read the synopsis, this movie deals with soft and intriguing aspect of Tibetan Buddhism that in the process of it, question of authenticity arises in such an interesting way. Beyond of all, the boy who reincarnates from a venerable monk is so adorable. It is a bit like kidnapping under the respected tradition of Buddhism, so the religious institution and tradition can take a child away from his parents......and his father and mother so beautiful, a kind of poetic scene of handsome father deciding to say yes to helping all sentient beings by giving his baby boy up to Buddhist cause. How profound.......

The baby boy is just a baby even though he reincarnates his old self....a venerable monk, as he starts to acknowledge that he remembers his past and all, he gets excited by admirer giving him children toy such as plastic helicopters, toy cars and airplanes. It is so adorable and what a beautiful moment of culture that needs to be protected.

By the way, this film resembles "The Reincarnation of Khensur Rinpoche" (directed by Ritu Sarin and Tenzing Sona)as my friend told me. http://www.whitecranefilms.com/film/reincarnate.html

Monday, April 5, 2010

ヒマラヤ,風がとどまる所 Himalayaeui sonyowa "Himalaya, Where the Wind Dwells"

A Korean executive ventures into the Himalayas in order to deliver the remains of a Nepalese migrant worker to his family. 43歳のチェは,偶然に弟の工場でネパール青年トルジの葬式を目撃する。そして,彼の遺骨を故郷に伝達してくれという要請を受ける。

ヒマラヤ雪山の麓の山の頂上,人里離れた所に到着したチェは,トルジの家族たちに彼が死んだとは言えず,友人として立ち寄ったという嘘とともに,トルジのお金だけを渡す。

韓国に帰らず,そこに留まるようになったチェ。米国に子供たちといる妻に電話をかけて,戻ってくる叱責に心が痛む。

なぜか最近見るチベットやネパール題材にした映画はスローで何も起らない系の映画が多い。これもそうだ、チェミンシクがヒマラヤに。そのまんまやんけって、なんかどこに行ってもあのイメージが強くて、ほらあの顔。

奇麗だが、なぜかカメラがいつもゆれてる、場所は素晴らしいのだがシネマトグラフィーはそこまで良かったのか?キアロスタミ、はやってるでしょう韓国で、今ドキュメンタリーのブームらしいね。

良かったんではないですか?音楽があってないと思いました。