Sunday, April 19, 2009

ミスにんじん 미쓰 홍당무 miss carrot


時をわきまえず顔が赤くなる顔面紅潮症のヤン・ミスクは,情けなさからきまって墓穴を掘ってしまう高校のロシア語教師だ。

「おととしの会食の席でも私の横に座ったし,家へ行く車の中でも私の横に座ったのだから,ソ先生が私を好きなのは明らかだ。」と考えた彼女の前に,単に可愛いという理由で愛されるすべての女性の敵イ・ユリ先生が現れた。

イ・ユリ先生も同じロシア語の教師だが,ロシア語が人気ないという理由で,ヤン・ミスクは,中学校の英語教師の辞令が出て,片思いするソ先生とイ・ユリ先生の間にも微妙な気配が感知される。

ミスクは,自分に英語教師の辞令が出たのも,ソ先生の心をつかむ ことができないのも,すべて彼女のせいだと考える。そして,嫉妬と願望に捕われたヤン・ミスクは,ソ先生とイ・ユリの間を引き離すために,ソ先生の娘で, 礼儀をわきまえない全校の仲間はずれソ・ジョンヒとある種の秘密の同盟を結ぶようになる。

29年目の「墓穴堀り」に人生をかけてきた情けないヤン・ミスク。片思いする男を守るために彼女の本格的な「墓穴堀り」が始まる。

美術館の隣の動物園 미술관 옆 동물원 Art Museum By The Zoo

恋人に捨てられ,すべてに冷笑的な男と,一人の男を片思いして心を痛める 女。互いに親しくなりそうでならない二人の男女の出逢いと感情変化を穏やかに描いたロマンチック・コミック ドラマ。2人が書いているシナリオの主人公インゴンとタヘが映画中の映画を繰広げる「額縁構造」も面白味を加えている。

結婚式ビデオのカメラマンのチュニ(シム・ウナ)は,結婚式の撮影ごとに会う国会議員の補佐官ソ・インゴン(アン・ソンギ)をひっそりと愛している25歳の女性。

そのチュンヒの部屋にチョルス(イ・ソンジェ)という男が突然押しかけてくる。彼は,最後の軍休暇を共に送ろうと膨らんだ心で恋人タヘ(ソン・ソンミ)の部屋を訪ねたのだが,彼女は既にその部屋から引っ越してしまっていない。

タヘがまもなく結婚することを知ったチョルスは,タヘの心を変えてみせるといってチュンヒの部屋に頑として居座る。チュニは滞った家賃をチョルスが代わりに支払ったがゆえにチョルスを追い出せない。結局,お互いが願わない10日間の同居が始まる。

チョルスは,チュニが公募展に出すために書いているシナリオ作業 の手助けをする。心を痛める愛をあざ笑い,愛はセックスのための手段にすぎないと話すチョルスは,徐々に変わって行く。チュニも少しずつ進んでいく愛を理 解し始める。チョルスは休暇最後の日,誕生日の贈り物とメモを残して去り,それを見たチュニはチョルスに会いに動物園へ行く。

キトキト!


2007年/日本/カラー/109分/DTS/
配給:シネカノン



解説

「キトキト」とは、富山弁で"生きがいい”!

主人公の優介には『蝉しぐれ』(05)でスクリーンデビュー以来、次から次へと話題作に出演し、いま最も注目の若手俳優、石田卓也。時には反発し、迷い悩 みながらもやがて自分の居場所を見つけて行く若者を等身大に演じている。姉・美咲役は、主演作『バックダンサーズ!』(06)で映画女優として大きく飛躍 し、今回はこれまでのイメージを大きく覆すスケバン役にも挑戦した平山あや。そして二人の母親・智子には2年ぶりの映画出演となる大竹しのぶが扮し、とき にハチャメチャなまでの激しいアクションを見せるかと思えば、その一方では包み込むような優しい表情で母親の深い愛を表現。共演の石田卓也、平山あやも 「まるで本物の母親のようだった」とロを揃え、大女優ならではの凄さを見せつけている。

監督・脚本を手がけたのは、井筒和幸監督の『ゲロッパ!』(03)や『パッチギ!』(05)で助監督を務めて来た弱冠27歳の新鋭、吉田康弘。"映画は楽 しくなければいけない!"というポリシーの下、初監督ながら大きな母の愛が再び家族を結び付けていく様をユーモアを交えながら描ききり、ベテランの大竹し のぶも「熱意があるだけでなく、才能が満ちあふれている」と絶賛。監督自身の経験も反映された型破りな母と子の物語に笑い、あたたかい気持ちになりなが ら、最後には家族の素晴らしさにあらためて気付いて幸せになる。『キトキト!』はそんな映画だ。



ストーリー

鎌 倉、奈良と並ぶ三大大仏のひとつが町のシンボルとなっている富山県高岡。遠く立山連峰を望み、近くには日本海もあるこの町で夫を亡くし、娘と息子を女手ひ とつで育ててきた斎藤智子。子供のためならとありとあらゆる仕事をこなしてきた肝っ玉母さんで、近所でも"スーパー智子ちゃん"と評判だ。だが、娘の美咲 は3年前に男と駆け落ち。息子・優介もまた智子について行けず、母親から逃がれるように「な一んつまらん、この町」を出て東京へと旅立つが…。


スタッフ
監督・脚本:吉田康弘
製作:李鳳宇
プロデューサー:いのりあきら
音楽:増本直樹
撮影:木村信也
照明:木村匡博
録音:松本昇和
美術:山下修侍


キャスト
石田卓也
平山あや
尾上寛之
伊藤歩
井川比佐志
大竹しのぶ
光石研
鈴木蘭々
木下ほうか
春海四方

いい奴,悪い奴,変な奴 좋은 놈, 나쁜 놈, 이상한 놈 The Good, The Bad, The Weird


20世紀の初め,列強の角逐場になって銃刀が乱舞する満州原野を背景に,日 本軍が残した正体不明の地図をめぐって列車強盗犯=変な奴,冷酷な略奪者=悪い奴,懸賞金猟師=良い奴の三人の朝鮮人ガンマン,日本軍,馬賊団の追いつ追 われつの追撃戦を描いた韓国型大活劇ウェスタン

▼1930年代,多様な人種がもつれ,銃刀が乱舞する無法天下「満州」の縮小版である帝国列車で,それぞれ違ったやり方で激動期を生きている朝鮮の風雲児,三人の男が,運命のようにぶつかる。

▼お金になることは何でもハンティングする懸賞金猟師パク・トウォ ン,最高でなければ耐えられない馬賊団親分パク・チャンイ,雑草のような生命力の特攻隊,列車強盗犯ユン・テグ。彼らは,互いの正体を知らないまま,テグ が列車を襲って発見した地図を独占するために,大陸を立ち回る追撃戦を繰り広げる。

▼そして,正体不明の地図一枚を囲んだ交錯する推測の中に,日本軍,馬賊団まで彼らのレースに加担するようになる。結果がわからない大混戦の中,果たして最後の勝者は,誰になるのだろうか。