Thursday, May 15, 2008

パッチギ! LOVE&PEACE 井筒和幸監督 & 李鳳宇(エグゼクティブ・プロデューサー)

1974年、東京。江東区枝川でサンダル工場を営む叔父夫婦のもとに身を寄せるリ・アンソン一家。難病に冒された幼い息子チャンスの治療のために京都から 出てきたものの、医師の下した診断は厳しく、さらに多額の費用が必要なことがわかり、乱闘騒ぎをきっかけに親友になった元国鉄職員の佐藤と命がけの計画を 立てるアンソン。妹のキョンジャは稼ぎのいい芸能界に飛び込むが、人気俳優の野村と出会い恋に落ちて…。
砂入:パッチギとは頭突きの事らしい。この映画は在日韓国人と生活、其れと日本が偏見丸出しと戦争が終わり、どこにも行く事が出来なくなったサムライ魂(というか大和魂が日本国内で内破する状態ですね)を日本に居る韓国人にぶつけていた頃が文脈となっています。そんな日本というコンテクストでありながら、日本との戦争を体験した父や伯父が居いて、その生き様を語り継がれた複雑なアイデンティティー形成が中心となり、でも子供が病気だったり、妹が芸能界を目指したり、いろんな物語りの中で旨く面白おかしく、そして涙も一緒に進んでいきます。

旨く出来ていました。結構引き込む話と、その頃の日本の芸能界(水中アイドルスポーツ大会だったっけ)、ブルース・リーの手が回る看板のメモラビリアなど結構笑える。

しかし井筒和幸監督のウィキペディアでこんな事を読んだ。なるほどですね、井筒和幸は戦争反対、日本多民国共存派、石原新太郎が日本タカ派って感じ。まだ石原の映画は見てないけど。
  • 井筒が監督した「パッチギ! LOVE&PEACE」と同時期に上映された石原慎太郎が製作総指揮した映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」について上映前から「戦争の美化映画」等と酷評をしており、「俺は、君のためにこそ死ににいく」に出演していた窪塚洋介や新城卓監 督から「映画を観てから評論して欲しい」「観る前に言うヤツ(井筒)はアホ」などと言われた。この件により、映画を観る前に先入観で語ることが多い人物な ことが明らかにされた。また、石原慎太郎に対して「映画では俺が先輩」等と発言したが、実際には、石原慎太郎のほうが井筒より遙かに映画界でのキャリアが 長い(井筒6歳の1958年には石原は映画「若い獣」(東宝)の監督を務めている他、現在に至るまで石原は多数の映画脚本を執筆している)ため、批判相手 に対する知識もないのに批判する人物であることも明かとなった。興行的には、井筒の「パッチギ! LOVE&PEACE」は、「俺は、君のためにこそ死ににいく」に惨敗している。
僕は良い映画だと思いました。藤井隆ははまり役、良い役やってるねー。

大日本人 監督:松本人志

大佐藤大(だいさとうまさる)は”獣”(じゅう)と呼ばれる巨大生物を退治する「大日本人」である。彼の家系は代々、日本国内に時折出現する獣の退 治を家業としており、彼はその6代目に当たる。映画は大佐藤がテレビ局の密着取材を受けつつ獣退治をする日々を送っている姿からはじまっていく。

しかし、かつてと違って大日本人に対する世間の風当たりは強く、軍備の整った現代においては不要であると唱える者も出る始末。プライベートにおいても妻との別居、跡取問題、かつての英雄である祖父(4代目)の介護問題など悩みの種は多かった。

苦境に立たされながらも獣退治を続ける大佐藤だったが、獣退治中に突如現れた赤い獣の圧倒的な強さに恐れおののき、逃亡をしてしまう。過去に確認さ れたことのないその獣は、日本のものではないということしかわからない。大佐藤が逃亡する姿を映したテレビ放送は皮肉にも高視聴率を獲得した。インタビュ アーは再戦を要請するが大佐藤は乗り気ではなかった。その後も度重なるアクシデントで国民の反感をかい、大佐藤は窮地に立たされていくのであった。

砂入:面白かったとっても。話も作りも、たけしの監督万歳がちょっと前衛的な映画をぱくった様な少しアート系の頑張りすぎを感じたけど、これは笑えた。最後の米国系のスーパーヒーローのご家族もとても面白く、大笑い。センスがいいですね。やっぱり、納得。頑張って作らず、ただしょうもない面白さを追求してる感じ?良かった。

監督バンザイ 監督:北野 武


ギャング映画を得意とする映画監督キタノ・タケシ。彼はある時、“ギャング映画は二度と撮らない”と宣言してしまい、これまで撮らなかったタイプの映画に 挑戦することに。そして、小津安二郎風人情劇、昭和30年代もの、ホラー、ラブ・ストーリー、時代劇、SFなど、片っ端から色々なジャンルに挑むが、いず れも中断に追い込まれる始末。そこで監督は、困り果てた末、ふとした閃きで一本の映画に取り掛かる。それは、金のためなら何でもやるサギ師の母とその娘 が、政財界の大物・東大泉の御子息らしき男に財産目当てで接近するというもの。しかし、その時、地球には危機が迫っていた…。

砂入:「おーい皆やってるかい?」の続編ですね。結構つらかった、時々ちょっと面白かったけど。