この写真を見てもらうとわかるように、映画の詩人アッバス・キアロスタミはフランスの監督フランソワ・トリュフォー「大人たちは判ってくれない」のジャ ン・ピエール・レオ君の顔をよーく見ていたのでしょうね,そして大好きだったんでしょうね。少年たちの日常の時間はとてもゆっくり流れます。繊細な感情の 動きは、表情、声、動きなどで鮮明に撮られていきます。リズム感あふれる音楽が流れ始め少年が隣町に行く山を、不安、怒り、そして疾走するしーん。多感な 目。そしてあっさりと完結するエンディングはとっさに私の心にバンと熱い気持ちを起こしました。その後はいくらか時間が静かになり、町を歩くとき映画の中 にいるような錯覚、隣を通る車の音、日が射す歩道などが目に飛び込んできました。そう、いつもいい映画を見ると、現実の環境をいつもより静寂に見る事がで きるんですね。そんな映画です。
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