Wednesday, March 19, 2008

Saltmen of Tibet (チベットの塩商人) (1998)

チベットの塩をとり生活する遊牧民の1ヶ月以上にも及びドイツの監督によって撮影されたドキュメンタリー映画。家族からは離れ男のグループだけで何十頭の ヤク (チベット・中央アジア産の毛の長い牛)と一緒に神聖な塩が訪れる湖に来る過程を丸ごと映画にしてあります。其の過程は女を抱いてもいけない、ネガティブ な感情を持ってはいけない、行動がまっとうでなければいけないと、塩が訪れないという仏教の伝説からきており、ソルトマン達(日本語で塩商人)の遊牧物語 である。内容よりも先ず、ここらへんの地域はとても絶景、其の中で髪に鮮明な色の飾りをつけ真っ黒に焼けた肌、由緒あるヤクの毛を使った暖かそうなチュー バの服装、塩がとれた時には大喜びして大騒ぎするのではなく、其の衝動を歌を歌う事で表す習慣、ヤクを気を使い大切にする様、仏教に対する純粋なそして疑 いのない信念、この様なさまを歌、環境の音、そしてラッパの様な(チベットの宗教に使われる楽器)と共にゆっくりと流れる様に映画は進みます。とにかく奇 麗、かっこいい、立派な尊厳であります。少し日本の漁師を思いだします。いわゆる男のロマンですね。映画の最後にも出てくる様にチベットも中国の占領の影 響から現代化が進み、こういった由緒ある文化がどんどんなくなっているそうです。悲しいですね、現代化で日本のように、アメリカの様に、ヨーロッパの様 に、都市の成り果てには何も残らないという結末は目前なのに、何故文化とは強硬に違いの良さを同一かの方向へ押し進めるのでしょうか。

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