Wednesday, March 19, 2008

「グエムル(漢江の怪物)」  "The Host(Gwoemul)" 괴물

去年日本に帰ったとき何回もテレビのコマーシャルで話題になっていた「グエムル」です。長い間見たくてしょうがなかったんですが、やっとの事で見ました。

内容:ソウル市内の中心部を流れる川に、ある日突然「怪物」が現れ、人々を襲い始めた。韓国のヒットメーカーが放つ、驚異のモンスタームービー!

監督はポン・ジュノさん、この映画のキーな存在である愛嬌あるパック一家は素晴らしい。パク・カンドゥ(長男)を演じる俳優ソン・ガンホは韓国版 西田俊之といった感じ、ギャグの感じも、グエムルのバイルスを体に浴びた後、娘を失い家族全員喪失しているときに、股に手を突っ込みボリボリ、それを見て しらーっとした顔でみない振りをするお父さん、パク・ヒボン(父親)俳優:ピョン・ヒボンと少し纏まった顔だけどひょうきんな日本のお笑い系の様なパク・ ナミル(次男)俳優:パク・ヘイル。そんなユーモアがこの映画全体に散らばってます。それがわざとらしくなく、さらりと爽快に愉快に怪物映画を楽しくして くれます。オリンピック並の弓士のカンドゥの妹パク・ナムジュ(長女)女優:ペ・ドゥナは勇敢で、グエムルに連れ去られるカンドゥの娘パク・ヒョンソ、女 優:コ・アソンも可愛く、そしてグエムルに囚われた場所で凄みも出しながら頑張ります。所謂、暖かい家族映画を怪物映画で面白おかしく調理してあります。 これが、いい。センスいいですね、この3つの要素が。
まず画面が超綺麗。ニューヨークのインディーフィルムメーカーの人がシネマトグラフィーがスタンリーキューブリック並と言ってました。僕もそう思いまし た。兎に角綺麗、鮮明なイメージ、内容に伴いイメージ、展開の明快さ、そして出てくる人達の顔がいい、原色であり洗練されたアジアの魅力を感じます。西洋 の映画をとってきてそれをアジアに変えただけではないんですね。これ見るとあーアジア人顔がいいと思います。これ大切。

怪物のグラフィックは僕はこういったことに興味ないので話しません。内容もここで言っちゃうと皆が見なくなるので言いません。僕は爽快に楽しみました。皆も見てください。期待通りでした。

実を言うとこの映画始まり方もそうなんですけどアメリカ批判を辛口にしてるんですね、韓国での米国軍の曖昧で無意味な存在、それをこの物語の悪の 根源として始めるんですね。それをユーモアのある怪物映画にするところが太っ腹。映画好きのアメリカ人はヒヤーっとするでしょうね、そんなダブルパンチ。 これ位のスタイルのいい、米国批判を日本の映画でもするべきでしょう。そう思いません?ぴかぴか(新しい)

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