Friday, July 10, 2009

ラブ・トーク 러브 토크


米国ロサンジェルス(LA)のダウンタウンを背景に,それぞれの痛みと傷を持った三人の男女の寂しく虚しい人生の姿を描いた感性ドラマ

ソニは,LAのダウンタウンでマッサージ・ショップを経営している。ささいな感情よりは成功のために積極的であり,自分が享受できなかったものなどに時間を投資する情熱も見られる。そんな一日が過ぎれば,寂しく孤独な気持ちで一人酒を飲んで寝床につくことが多い。今の恋人ランディがそばにいても,彼女の心はいつもむなしい。

チソクにとって米国は,遠い昔に別れたヨンシンが住んでいる所。漠然と米国に来て,ソニの家の下の階を借りて住んでいる。昼間はビデオ店で仕事をしながら,夜にはダウンタウンのクラブでアリスに会うのが生活の全部のチソクは,見知らぬ都市で初めての夏を迎える。

ヨンシンは,大学院心理学博士過程の留学生で,夜には,<ヘレン・チョン>という仮名で深夜ラジオ放送<ラブ・トーク>を進行する。主に僑胞(海外在住韓国人)たちの濃厚な愛情問題の相談をするが,自分の問題は解決にならない。同じ学校の先輩で妻帯者のソンホとの出逢いから抜け出せないまま,ますます疲れていくだけだ。

ある日,深夜ラジオで<ヘレン・チョン>が進行する<ラブ・トーク>を聞くようになったソニは,なにげなく電話を入れる。ヨンシンは,他の人とは違ってヨンシン自身の話を尋ねるこの相談者に当惑する。ヨンシンは,このように始まったソニとの対話を通して,今まで自分の愛について正しく予想したことがないことを悟り,ソニは,自分を知らない誰かとの対話で徐々に心を開いていく。

8年前に米国に発つヨンシンを引き止めることができなかったチソク,そして1回ぐらいは捉えてくれるのを見送ったヨンシン。二人は,長い時が過ぎて,地球を半分回ってきたLAの路上で偶然に会う。そんなぎこちない出逢いは,過去に諦めたお互いの記憶を喚起させてそれぞれの心を揺さぶる。

一緒に仕事をする同僚たちとのバーベキューパーティーを自分の家で準備したソニは,チソクを招き,チソクはヨンシンと共にパーティーに参加する。すでに<ラブ・トーク>で会った事実を知らないままソニとヨンシンが会い,整理できない気持ちを持ったチソクとヨンシンが1か所で会うようになる。

sunairi: 「素晴らしい一日」で大変気になったこの監督の前の作品、重いし、だるいしって感じだった。

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