Saturday, April 5, 2008

下流人生 ~愛こそすべて~ 하류인생  Low Life  Raging Years

1950年代後半の自由党末期の混乱期から1970年代初めの軍事政権の維新体制時期まで,政治的,社会的な混乱期を生きてきた一人の男の波瀾万丈な一代記

▼高校3年のチェ・テウンは,友人の仕返しのために隣の学校に行き,パク・スンムンの家族と妙な因縁を結ぶ。スンムンの父パク・イルウォンが無所 属で出馬した民議院選挙の遊説場は,自由党の指図を受けた政治ヤクザらの乱入で血なまぐさい場所になる。スンムンの姉ヘオクまで東大門派(別名チェリョン イ派)所属のまむしの辱めにあうようになり,怒ったテウンは,彼を追いかけ,一発で制圧して直ちに明洞派のボスに認められる。

▼このことでテウンは,やくざ世界で成功するが,自由党政権の没落は,その保護を受けていた東大門派だけでなく,ライバルの明洞派まで歴史の中か ら消してしまう。中間ボスだったオ・サンピルの下で解決者仕事をして人生を継続するテウンは,4.19デモが全国に広がった時,前議員がピンはねした借金 を受けにいって,デモ隊の中で大学生になったスンムンと出会う。テウンは,教鞭生活をするヘオクとも再会し,お互いに対する愛を感じた二人は,まもなく結 婚式を挙げる。おりしも,5.16軍事政権の暴力組織一掃により,テウンもやくざ人生を清算して映画製作業者として新しい出発をする。

▼しかし,悪戦苦闘のあげく完成した初めての映画は,みじめな失敗につながって,ばく大な借金を残したテウンは,またオ・サンピルを訪ねて行く。 そして,オ・サンピルを通じ,米軍のための施設を建てる軍納入業者などの集いである懇親会の仕事をして,談合とロビーの世界に目を開いていく。生き馬の目 を抜く軍納入業者界の非情な生理,そして,4.19,5.16,10月維新とつながる現代史のうず巻きの中で,世上事に関心なく前だけ見て生きてきた青年 テウンは,ますます荒廃していく。

砂入:監督イム・グォンテクの映画作りに何か疑問を感じます。ようやく終わりの頃になるとやっと監督の言いたかったことが少し見えてきたような気 がしましたが、映画としてはそれも英雄伝的なものとしては、映像と話の展開がいまいち納得のいくようなものではなかったような気がします。

話は詰め込みすぎ。人生を語るのは判るのですが、こんなに無駄なことが多くていいのでしょうか?たらたらと判った判ったと言いたくなるぐらいにこ れもあれも入ってます。肝心なnチェ・テウンの家族、子供達は脇役のように出てくるだけで(それと全く可愛くない)、『愛こそ全て』には相応しくないロー スアップの仕方です。

チェ・テウンと妻のオクの関係の展開は薄っぺらく、あらすじはわかるが心あらずといったところ。その調子で、感動もせず、ただ一人の男の人生の粗 筋を教科書で習うといった感でした。イム・グォンテクは『将軍の息子』でもこの様な印象を受けました。あれは俳優がまだよかったので(超可愛かった、プチ プチ)、見れたが、今回は僕も大好きな俳優チョー・スンワ、この映画はそのチョー・スンワを見事に安っぽくしてしまいました。

映像が安っぽい?演技がわざとらしい(詰め込みすぎた焦った展開に盛り上がる感情はうそ臭く見える)....................................しかし、これは僕自身のパーソナルライフへの批評でもあります。反省です。

まあ、この映画『将軍の息子』で調子に乗った監督イム・グォンテクが、また時代物をと作った映画でしょうか?このように一つうまくいったからこれ みたいなもの作り、よくやりますね監督イム・グォンテク。映画『風の丘を越えて―西便制 Seopyeonje (1993)』が超流行ったから『千年鶴  천년학 Beyond the years』で大失敗とこの監督少し........................................位置情報

それと最後に、この頃の韓国、揺れていたんですね。それはまざまざと見えました、これが『下流人生 ~愛こそすべて』とイム・グォンテクのメッセージだったのか?

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