Saturday, April 5, 2008

「숨 Breath 息」 キム・ギドク

▼死までいくらも残っていない死刑囚チャン・ジンは,鋭いキリで自分の首を刺して,自殺を試みる。死を操り上げようとする彼の努力にもかかわらず,結局,声だけ失ったまま,また刑務所に戻る。

▼戻ってきた刑務所で待っていたのは,彼を愛する若い囚人。だが,チャン・ジンには,この世に残っている未練は何もない。

▼何不足ないと見えるヨンの人生は,夫の浮気を知るようになって外れ始める。偶然にテレビで死刑囚チャン・ジンのニュースを見たヨンは,彼に妙な憐憫の情を感じて,彼に会うために刑務所へ向かう。

▼ヨンは,チャン・ジンのために,してあげられることを探して,四季をプレゼントすることにする。死の他には何も持たなかったチャン・ジンに,人生のぬくもりを呼び込む。

▼継続する出逢いを通して,二人は,単純な欲望以上の感情を持つようになるが,ヨンの夫は,二人の関係を知って,彼らの愛を妨げ始める。

砂入:久々に見ました、キム・ギドクの映画。少し『私たちの幸せな時間』を思い出しました。しかし、キムギドクの映画にいっぱい出てる女優、パク・チアはとっても狂気の顔。

この人が死刑囚のために壁紙を持ってきて監獄を訪問、部屋をトータルコーディネイトで服も四季に合わせ装って、歌を歌うんですがその素人ののりのりの姿、一生懸命に声を張り上げてうたう音などがなんか非常に強い印象を与えました。本当に狂気と言う言葉が似合う感じでした。

その感じがキムギドクの精神の行ったところを表す気がして、凄みとも感じました。

伊丹重三と宮本信子と言った感じで、付き合ってるか結婚してるか知りませんが、キムギドクとパク・チアはそういった仲でしょうね。

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