Saturday, April 5, 2008

神童 - 監督:萩生田宏治

ストーリー

幼い頃から「神童」と呼ばれていたピアノの天才少女、うた。彼女は指を保護するために球技を禁止され、常に手袋を着用するという生活を強いられて いた。しかし膨らむのは大人の期待ばかりで「自分が本当にピアノが好きなのか?」ということさえ分からない。逆にワオは音大を目指す浪人生。次の試験に落 ちればピアニストをあきらめなければいけない。そんな二人がちょっとした出来事で出会い、うたはワオにピアノを教えるようになり…。

砂入:久しぶりに見ました日本の映画、すっかり見てなかったですね。でもこれサイトで読むと、今日本は空前のクラッシク・ブーム、それ読んでがっかりしました、良くなんでか、わからないけど。

内容はまあまあ、日本人の才能や天才に対する永遠の憧れを感じましたね。好きなんですよね、抜群と言うかとび抜けてる人を。これは日本人と言うか、どこの国の人もみんなあこがれるんでしょうね。

天才ピアニスト、うたはまたしても天才だったお父さんと同じく難聴がどんどん進んでるんですね。これは少しビョークの『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を思い出しました。お父さんは難聴が進んで音楽家として死んでいく自分を恐れ自殺。

うたは英才教育を受け、そしてお父さんとの小さい頃からの感覚の導きを受け音楽を心から知っている。

簡単に言うと、才能の力が物事を導くと言うあらすじなんです。

この様な状況、偏屈である事を恐れていない性格、人と違う事が罪とされる日本では、この様に才能と言うシールドで人と違うと言う事が美とされるん ですね。ほら、「隣の明子ちゃんはピアノの天才らしいよ、なんか変な子だけどね、天才だからしょうがない」ってな感じで。憧れるんでしょうね、みんな。こ の映画を見て何人親が子供を天才ピアニストに仕立て上げようとしたんでしょうね。音楽の感覚の句の字もない肉まんみたいな息子娘達を。やはり感覚の導きは 中々普通の人たちじゃ難しいと思います。少なくとも、この映画を見てピアノに憧れるという時点で子供の音楽の感覚を導くことは出来ないと思います。

空前の大ブームは、日本の将来を作りたい願望という共通意識から生まれた?海外の天才ピアニストが13歳のまたもや天才ピアニストの女の子に自分のコンサートの場を譲り、彼女に演奏をさせて、「もう自分の時代は終わった」と言い残した所等、少しわざとらしくないですか?

もう少し涙も有っても良かったかも。出てる人たちの顔が一番印象的だった。みんな良い顔。

厳しすぎる、僕?

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