写真家ブルースウェバー監督の白黒のドキュメンタリー/フィクション映画です。永遠のジェームスディーンのトランペットプレイヤーそしてとても美しい歌声 を持つチャットベイカーの人生のある時期です。とても綺麗ですね。音楽が素晴らしいというかチャットベイカーの声がトランペットの様に頭蓋骨に響くような 音、この映画は音楽好きな人にはたまらないんでは?
世界で認められ、日本でも頂点のパワーを示す立場になったビートたけしがいきなり出したコメディー映画。
こういう都会の子供とお婆ちゃんの仲が良くなるってやつ。
鬼才と呼ばれている日本の三池崇史監督「片栗家の幸福」(2001) は実は韓国のキム・ジウン監督の「クワイエット・ファミリー」を大本に作ってあることが2007年5月27日午前12時30分に発覚しました。
ソンガンホも良かったですが、笑いが最高!お父さんとお母さんがとっても良い。真剣な表情と状況の過酷さに負けずにいる姿がとても可愛らしくそそるものがありました。見てみてください。両方とも。
朝鮮と韓国の戦争時代に米軍が滞在した田舎のお話。画面はとても綺麗です。お話はゆっくりと進み、結構シビアな事が田舎のほのぼのとした情景の中にポツリ ポツリと印象付けています。米軍の存在は災いでも有ります。それは今の現状とも変わりはありません。兵士のいくところの無い性欲、イノセントな住民、それ をとりまく政治背景、戦争。戦争はこうして民の生活に入り込み、無用な意味を人々の人生につくりあげて行くのです。少し重くなりましたが、この映画はそん なバックグラウンドを生きる少年たちの毎日です。
語訥で小心な銀行員イム・デホ(ソン・ガンホ)は,平凡なサラリーマン。満員の地下鉄に乗って出勤し,銀行の窓口を守る単調な日常に面白いことは何もな い。ある日、大嫌いな副支店長にヘッドロックをされくやしながらに家に帰っているとレスラー道場でレスラー募集の広告を見てパートタイム・レスラーにな る。
お話は結構楽しく可笑しい少し70年代の熱血物を思い出させるような映画です。「殺人の追憶」「グエムル」「JAS」でもおなじみなソン・ガンホ出演です。若い!「殺人の追憶」ではおやじのよさを分泌していた彼ですがここでは青年のはちゃめちゃさを出しています。
1979年の10.26事態(パク・チョンヒ(朴正煕)大統領殺害事件)を素材に,大統領が射殺された日,わけも分からないまま大統領殺害事件に加担したり,巻き込まれ,結局,悲劇的最後を迎える人々のアイロニーな状況を描いた政治風刺ブラックコメディ。
またまた韓国のギャングスター映画です。どこかで顔を見たことのあるイケメン俳優イ・ビョンホンはまたもやジャニー系のハンサム。映画が始まったときは日本人かと思いました。
韓国と北朝鮮の境にある板門店。ここで警備に当たっていた韓国の兵士が北朝鮮の兵士を射殺する事件が起こる。だが、生き残った北朝鮮の兵士(ソン・ガン ホ)と韓国の兵士(イ・ビョンホン)の供述は互いに食い違っていた。中立国スイスから派遣された調査官・ソフィー(イ・ヨンエ)は、彼らと会い、話を聞き ながらこの事件の核心に迫っていく。そして明らかになったのは、誰もが予想しなかった意外な事実であった。
「グエムル」「殺人の追憶」でもおなじみな俳優ソン・ガンホが北朝鮮の兵士役で出ています。彼はやはり深い人情を表現できる俳優ですね。
僕は「グエムル」で天才と判った監督:ポン・ジュノの2003年の映画です。
この映画、 リュ・ジャンハ監督の「春が来れば」に出てくるお婆ちゃんと二人っきりで暮らしていた貧乏な少年、ジェイル役をしていたイ・ジェウンが出てきます。少年 (イ・ジェウン)は「春が」よりももっと若いときで主人公のソン・ガンホと共に面白いダイアローグでこの映画は始まります。イ・ジェウンは「春が」でかな り気に入っていた子役俳優です。この映画は彼の俳優デビュー作でも有ったらしいです。
去年日本に帰ったとき何回もテレビのコマーシャルで話題になっていた「グエムル」です。長い間見たくてしょうがなかったんですが、やっとの事で見ました。
内容:ソウル市内の中心部を流れる川に、ある日突然「怪物」が現れ、人々を襲い始めた。韓国のヒットメーカーが放つ、驚異のモンスタームービー!
まず画面が超綺麗。ニューヨークのインディーフィルムメーカーの人がシネマトグラフィーがスタンリーキューブリック並と言ってました。僕もそう思いまし た。兎に角綺麗、鮮明なイメージ、内容に伴いイメージ、展開の明快さ、そして出てくる人達の顔がいい、原色であり洗練されたアジアの魅力を感じます。西洋 の映画をとってきてそれをアジアに変えただけではないんですね。これ見るとあーアジア人顔がいいと思います。これ大切。
うーん、前々回のリビューで書いた映画「春夏秋冬そして春」のキム・ギドク監督の2004年の作品です。2004年ヴェネチア国際映画祭で最優秀監督賞をとった作品です。これは、あれだけ「春夏秋冬そして春」で悪口を書いたのですが、「うつせみ」は結構気に入りました。
映画は始まり、スマップとかトキオとも言っても可笑しくないジャニー系の俳優、ジェヒ(JaeHee. 재희)。ジェヒが扮するテソクは孤独の町の生活の中、人の家に勝手に入り、何も盗まず唯何日間か住み続け渡り歩く若者。大きなバイクに乗り、無言で(この 人は喋れない役?)、流離っています。この出だしは少しうーん、トレンディー映画じゃんと思い、 キム・ギドク監督だなーと思いましたが、なかなか最後まで見ると少し心にしみました。
さてさて、少し疲れた顔が綺麗な女優イ・スンヨン 李丞涓 이승연 I Seung-Yeonが、愛が無い結婚の家庭で感情が果て無口になってしまった妻の役をします。映画開幕の時は野蛮な夫に顔を殴られ、ほほが一面酷い色に 成ってたりしますが、(こんな演出は少しまた大げさで一瞬あーあーキム・ギトク監督ー!と、思いがちでした)話は進み、イ・スンヨンの演じるソナの悲しげ な表情、そしてテソクと会い、徐々に恋に落ちていく様は、この二人の無言(本当に全く喋らないんですね)の演技の中で微かに波打つように来るんですね。孤 独であり純粋に生きるテソクの変な習慣、たとえば勝手に住んでいる人の家で、其の家の持ち主の洗濯をやってあげたりとか、それも洗濯機ではなく手で。とっ ても美味しそうな韓国料理(チゲやら前菜の盛りだくさんな所)をささっと作ったりなどと、中々この映画野中で色々な素敵な要素とし光ってます。
金八先生をサザンオールスターズの桑田さんで足して割ったような俳優、チェ・ミンシクさんが出る少し切なく、あまーい映画、「春が来れば」、です。
物語: 失恋をした男性は、中学校の音楽教師の仕事で韓国の地方にやってきます。まずいコーヒーを自動販売機でうっているような田舎で、炭鉱が町の男たちを支える 様な経済状況のなか、吹奏楽部の中学生たちは、炭鉱で働く親に音楽なんて男のすることじゃねーと罵られ、夢を傷つけられながら頑張っています。チェ・ミン シクが演じる男性イ・ヒョヌはそんな吹奏楽部の顧問になり、少しずつ情熱を燃やす楽しさを覚えていきます。
韓国は上下関係が厳しく、今も残っているらしいのです。其の感覚がこの映画を見てるとわかりました。お婆ちゃんと二人っきりで住む少年の先生に対する言葉使い、先生の尊厳の絶対性の展開、そしてお父さんのような愛を持った先生、少し感心しました。