Tuesday, June 17, 2008

島 섬 ソム The Isle 

<島>という名の閑静でひっそりとしていた釣り場を背景に,一人の女と一人の男の猟奇的な愛の物語を通し,人間の性心理を描いたキム・キドク監督の4番目の作品

▼世の中から隔離された釣り場<島>の女主人ヒジンは,釣師たちに飲食物を売り,時には身体を売って暮らしている。

▼ ある日,他の男と愛に陥った恋人を殺害した元警官ヒョンシクが, 自殺する場所を探して釣り場にやってくる。ヒジンは,そんなヒョンシクに妙な同質感を感じる。ヒョンシクは,苦悩のはてに拳銃で自殺を試みるが,彼が手配 中という事実を偶然知ったヒジンは,潜水して釣り台の下からヒョンシクの腿をキリで突いて自殺をとめる。

▼ この事件を契機に,二人の間には,妙な感情が生じ始める。釣り場に検問に来た警察が押し入って, たまたま釣り場に隠れていた手配犯人が逃走したが,警察の銃に打たれて重傷を負う。その光景を目撃したヒョンシクの不安感は極に達し,状況に耐えられない ヒョンシクは,釣り針を口に入れて自殺を試みる。ヒジンは,ヒョンシクを警察の目から隠し,深刻な苦痛に苦しむヒョンシクをセックスで治癒する。ヒジンの セックスは,ヒョンシクにとって精神的不安と肉体的苦痛を忘れさせてくれる麻薬になる。

▼ その日以後,急速に近づいた二人は,平和な一つの時を送るけれ ど,ヒョンシクは,ヒジンの執着的な愛と空間的な孤立感に耐えられなくなって釣り場から抜け出そうとする。しかし,ヒョンシクは,ヒジンから抜け出せない 現実を悟る。彼らは,お互いのおとりになった魚のような存在になって,予期できない破局に向かう。
sunairi: 今は映画を見る集中力が無くなっているのでしょうか?輝国山人の韓国映画の説明文を読んだ時、自分はこの映画を理解していなかったっという事が判りました。文学的な風景、象徴的な情景を旨く人間ドラマに描いている感がありました。それでも僕は見ていなかったってか?