砂入:パッチギとは頭突きの事らしい。この映画は在日韓国人と生活、其れと日本が偏見丸出しと戦争が終わり、どこにも行く事が出来なくなったサムライ魂(というか大和魂が日本国内で内破する状態ですね)を日本に居る韓国人にぶつけていた頃が文脈となっています。そんな日本というコンテクストでありながら、日本との戦争を体験した父や伯父が居いて、その生き様を語り継がれた複雑なアイデンティティー形成が中心となり、でも子供が病気だったり、妹が芸能界を目指したり、いろんな物語りの中で旨く面白おかしく、そして涙も一緒に進んでいきます。
旨く出来ていました。結構引き込む話と、その頃の日本の芸能界(水中アイドルスポーツ大会だったっけ)、ブルース・リーの手が回る看板のメモラビリアなど結構笑える。
しかし井筒和幸監督のウィキペディアでこんな事を読んだ。なるほどですね、井筒和幸は戦争反対、日本多民国共存派、石原新太郎が日本タカ派って感じ。まだ石原の映画は見てないけど。
- 井筒が監督した「パッチギ! LOVE&PEACE」と同時期に上映された石原慎太郎が製作総指揮した映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」について上映前から「戦争の美化映画」等と酷評をしており、「俺は、君のためにこそ死ににいく」に出演していた窪塚洋介や新城卓監 督から「映画を観てから評論して欲しい」「観る前に言うヤツ(井筒)はアホ」などと言われた。この件により、映画を観る前に先入観で語ることが多い人物な ことが明らかにされた。また、石原慎太郎に対して「映画では俺が先輩」等と発言したが、実際には、石原慎太郎のほうが井筒より遙かに映画界でのキャリアが 長い(井筒6歳の1958年には石原は映画「若い獣」(東宝)の監督を務めている他、現在に至るまで石原は多数の映画脚本を執筆している)ため、批判相手 に対する知識もないのに批判する人物であることも明かとなった。興行的には、井筒の「パッチギ! LOVE&PEACE」は、「俺は、君のためにこそ死ににいく」に惨敗している。