▼酒を飲めば,初恋の話で花を咲かせる「早期放映終了専門」の放送作家ジホ。
▼愛国歌より低調な視聴率を記録して放送局からも切られて家に帰ったある日,車にぶつかる事故に遭う。
▼事故を起こした人は,他でもない10年前の初恋の人ミヌ。一生一大またとない機会をのがせないジホは,記憶を失った「ふり」演技を始め,うっかり彼女の保護者になったミヌは,彼女が記憶を取り戻すまで,自分の家に泊めることにする。
▼ミヌの理想が良妻賢母だとわかったジホは,料理が上手な「ふり」をはじめ,従順なように,女性らしいように,あらゆる「ふり」演技をしながらミヌの心をつかもうとする。
▼しかし,順調だと思われた彼女の嘘生活に入ってきたタックル。幼なじみのドンシクが,偶然にジホを発見して,彼女の記憶がないという事実を知って自分勝手にジホの記憶を再構成し始める。
▼今さら「ないふり」演技をやめられないジホ。ミヌを捉えるための彼女の血が凍るような<SHOW>が続き,ある瞬間の嘘は,雪だるまのように増えていく。