愛する恋人をおいて国境を越えてきた北朝鮮青年が韓国に定着しながら体験するようになる葛藤と愛を描く映画
▼私は,1975年の朝鮮労働党創建日に生まれました。名前は,キム・ソノといいます。マンス芸術団のホルン演奏者であり,故郷は平壌(ピョンヤ ン)です。私には,結婚を約束した恋人ヨナがいました。性格も顔もトンチミ(ダイコンを大きく切って塩水に漬けた汁の多いキムチの一種)のようにじいんと して,すがすがしいヨナが私は本当に好きでした。
▼そんなある日,南朝鮮にいる祖父との秘密手紙が発覚し,私は,国境を越えなければならなくなりました。ヨナを残して。私は,ヨナの脱出資金を用 意するために気が気でなかったです。しかし,時が流れれば流れるほど,二度と会えなくなるという考えは,はるかに遠のきました。その時,私のそばに近寄っ てきたキョンジュは,アザができていた私の心を慰めてくれました。
▼そんなある日,ヨナが国境を越えて南へやってきました。死を覚悟してただひとり私を探して。初めて少年団に入団した時代が浮び上がります。「私 は偉大な首領キム・イルソン(金日成)大元帥様が立ててくださって,親愛なる指導者キム・ジョンイル(金正日)将軍様が輝かせてくれる光栄な朝鮮少年団に 入団して」
砂入:真面目ないいお話。鼻が詰まったようなキム・ソノ(チャ・スンウォン)の声。国柄が持つ純な思いが印象的でした。状況、環境、生い立ちがその人の性格を形成する。それを考えてると、なんか不思議な気持ちにもなりました。
ヨナはとても綺麗な女性の役でした。しかし強い。
No comments:
Post a Comment