Monday, March 24, 2008

ラジオ・スター 라디오 스타 Radio Star

▼名曲<雨とあなた>で,88年の歌手王の座を占めたチェ・ゴンは,その後,大麻草事件,暴行事件などにかかわって,今や不倫カップルを相手に,ミサリのカフェ村でギターを弾く境遇だが,まだ自分はスターだと堅く信じている。

▼静かにしていたかったのに,カフェの客と喧嘩したチェ・ゴンは,ついに留置場の世話になるまで落ちていくけれど,マネジャーのパク・ミンスは, 合意金を探している間に,知人の放送局局長に会って,チェ・ゴンが江原道のヨンウォル(寧越)でDJをすれば,合意金を渡すという約束を受け取る。

▼プログラム名は<チェ・ゴンの午後の希望曲>だが,DJを見くびるチェ・ゴンは,選曲無視は基本,どうしようもない放送でも足りなくて,ブースの中にコーヒーの出前まで頼んだりする。

▼ディレクターと支局長まで頭を抱えるような放送が続いたある日,チェ・ゴンは,コーヒーの配達に来たチョンノク(青緑)タバン(喫茶店)のキム 嬢を即席ゲストで登場させる。そして,彼女のメッセージが多くの人々の心を打って,放送は,次第に住民たちの呼応を得るようになる。
砂入:うーん、またまたこの過去2本、韓国映画のよさがぶり返しています。これも中々でした。

チェ・ゴン 88年歌手王(パク・チュンフン)は80年代ロックスター、過去の栄光であり、現在は下火である。韓国では過去のスターはディージェーをやるらしい。

彼も(アン・ソンギ)に進められ田舎町でローカルラジオをする事になる。最初はいやいやだったが田舎の人々は愛嬌あり、人間味があり、其処で出会う人たちの苦悩に自分自身の状況を把握し、ポジティブに接する機会を見つける。

マネジャー(アン・ソンギ)は旨いですね。この映画はチェ・ゴンとチェ・ゴンが20年間信じ続けた関係、友情、愛の話です。それが落ちぶれたロックスターと言う題材から醸し出されてるんですね。綺麗に難しい題材をかなりすっきっりと打ち出した作品に思えます。

田舎の人々の色んな悲しみ、母の元から家出をしてきたコーヒーショップで働くお姉さん、お父さんが家出してから全く帰ってこず、自分が弟と喧嘩を していたからお父さんが出て行ったと思い込んでる少年、そういった人たちの思いをラジオに出演させて思いを打ち明けさせるんですね。これも極自然に。これ は美味しいとかでなく、ディージェーの仕事に退屈していたチェ・ゴンのいたずら的な行動から。その内、どんどん田舎の人の心を掴んでいくんですね。ほら使 おうと考えてやった物でなく、やりながら感動した状況から。少し書きながら涙が出て来そうになりました。みんな心にこびり付いているんですね。

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