今村昌平のフィクション/ナンフィクション・ドキュメンタリー。1960年に良く起こった突然姿をくらました(蒸発した)ある人のフィアンセを主人公。ハ ンサムなディテクティブと一緒にフィアンセは蒸発した恋人を知っていた人達を追う、その内に何かフィアンセの姉妹に何か鍵が有るのかもと話は展開する。こ の起こった事実を、実の本人のフィアンセと一緒に明かして行くというドキュメンタリーである。とても良く出来ている。人々の告白はその時の社会状況を表 し、その人達の人柄を露にする。形を表す現実に迷い、そして話は意外な展開に..........。どこまで作ったか、どこまで本当かの幕がとても薄くな り、ましてやそれが見えなくなったりする。前衛的な音楽が最高にムードを高めます。白黒でとられた映像が不思議さを演出します。どことなくどんどん流れて 行く人の気持ち、真実を求めて見えない虚構の世界に顔をぶつける青年。恋の行方は?愛する人の行方は?じっくりと奇妙に、そして映画構築論的に結末のどん でん返しが。とても見応えの有る物でした。
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