Sunday, May 4, 2008

Flight of the Red Balloon by Hou Hsiao Hsien

1956年のカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞したアルベール・ラモリスの不朽の名作 『赤い風船』 を、世界各地で数々の賞を受賞している巨匠ホウ・シャオシェン(侯孝賢)がリメイク。人形劇作家・人形劇師として活躍するジュリエット(ジュリエット・ビ ノシュ)は、大学でも教鞭をとりながら、11歳のサイモン(シモン・イテアニュ)を育てる多忙な日々を送っている。しかし、やはりシングルマザーとして仕 事と子育てを両立することは難しく、映画学校の台湾人学生ソン・ファンをベビーシッターとして雇うが、サイモンとソンはすぐに打ち解けていく。ジュリエッ トがアパートの下の住人と裁判沙汰になったことで、母子にとってソンの存在はますます大きくなり、そのソンのアドバイスでジュリエットは人生設計をやり直 すのだった。邦題は 『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン』。
砂入:あらすじ通りですが、ジュリエット・ビ ノシュは誰かを思い出す。人生が少し混雑してしかしその感情は人形劇の仕事に生かされ、感情いっぱいに成ってる親を理解しながら息子のサイモンは育つ。多忙なお母さんの変わりに集まる女性に囲まれながら、精一杯生きるサイモン。

其処に現れるソン、アジア人でフランスに住む映画の学生。
ジュリエット・ビ ノシュに憧れ、サイモンの生活を垣間見ながら、ニュートラルなそして禅な静けさでジュリエット・ビ ノシュの感情を包んでいく。旦那がいないジュリエット・ビ ノシュ。あからさまに一人でやって行けない人生。

ジュリエット・ビ ノシュへの尊敬の念が何かでている。其れがホウ・シャオシェンのフランス映画に対する尊敬と重なるような気がする。其れが無念さを感じさせた。ホウ・シャオシェンはやはりフランス映画に憧れているのかという失望。其れがティピカルに感じられた。

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