▼老年の作家チェ・ホは,書斎で原稿を書いている。彼は,しばらく文を書くことを止めて机の上を見る。机の上に架けてある小さな額縁には,古い原稿用紙に <I love you>というよろよろした文字が書かれている。しばらく手を止めたチェ・ホは,インクをまたつけて原稿を書き始める。
▼試験を受けている女子高の教室。教卓の上に積まれた携帯電話の中のジヘの携帯電話に<アイラブユー>という受信音が鳴って文字が到着する。ジヘ は,初恋の人に会いに行ったというボーイフレンドの文字に祝い文字を送ってあげる。ジヘが最も好きなボーイフレンドは,彼女のおじいさんのチェ作家だ。
▼初恋の人に会いに行ったというチェ・ホ作家は,小さなふろ敷包一つを持って,ソウル市のニュータウン開発で一時間後に爆破されるクパバル(旧把 撥)の町内に走って行く。世間知らずの子供のように楽しく走って行った所は,壊されていくある家の前。チェ・ホが会いに行った彼の初恋の人は,世の中で最 も美しかった自分のお母さんイ・ヨンヒ女史だ。
▼お母さんは,ミルジョンビョン(小麦粉煎餅)を焼く時も可愛い花を飾って,家でも常にきれいな服を着ていた。しかし一方では,夫もなく一人で下 宿屋をしながら,子供3人をみんな育てたがめついおばさんであった。末っ子の息子ホにとってお母さんは,最も親しい友人で,恋人で,初恋の人だ。
▼父が早く亡くなったことを除けば,幸せな幼年時代を送ったチェ・ホは,新春文芸に登壇して作家としてデビューする。息子が作家になったのが,あ まりにも誇らしくてうれしいお母さん。長女と長男が家を出た後にも,末っ子の息子ホは,常に自分のそばにいた。しかし,永遠に切ないと思った末っ子の息子 ホが,ある日,お母さんのそばを離れて一人で住むという。
砂入:結構苦しみながら見ました。いいお話だったんですけど、作り方、とり方が少し臭い。
息子さん役のハ・サンウォンは会田まことに似てました。
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