▼高校中退後,素手で通りのチンピラたちをみんな掃き捨てたオ・テシク。酒を飲めば犬になり,喧嘩をすれば血を見る彼は,刃物も血も怖がらず,残酷なことで<狂った犬>と呼ばれていた。その彼が,仮釈放された。
▼テシクが困らせたミンソクは,警察官になり,テシクのシダバリ(下っ端)であったヤンギとチャンムは,互いに競争相手になったので,人々は,互 いに別の理由で緊張する。しかし,テシクは,彼らとの沈殿物は知らないというように,手に古い手帳一つを握ってその中に書かれた,「したい事」をしてい く。その手帳は,彼が監獄で希望した「したい事」だけでなく,これから守らなければならない3つの約束も書かれている。「酒を飲まない」「喧嘩しない」 「泣かない」。
▼その手帳を与えたトクチャ女史を訪ねるテシク。トクチャは,血が一滴も混ざっていない彼を実の息子以上に暖かく迎えてくれる。知らない男を歓待 する状況を知らず,呆れ返りながらも,なぜか憎くないトクチャの娘ヒジュ。テシクは,彼らとともに希望を持って新しい人生を始めようとする。
▼しかし,ひまわり食堂の母娘を除いたすべての者は,テシクを信じない。そして,その冷たい不信の果てに,誰も想像できない絶望の逆襲が始まっていた。
砂入:音楽、話、登場人物といった要素で中々見ごたえのある映画でした。少しばかり在り来たりな話の様でもありますが、テシクのぎこちない演技はいいのか悪いのかを通り過ごす許容力をもった演技でした。
いい映画を見ると考える余地が出来ます。よくない映画はいろんな事を言いたいばかりで決して静かな気持ちにしてくれません。
これは静かさを与えてくれました。
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