
▼エレベーターの墜落事故で,名前は同じだが,容貌に雲泥の差がある二人の男が病院に運ばれてくる。ハンサムなシン・ソッキは,そのまま植物人間 になってしまい,ぶさいくなシン・ソッキだけが意識を回復する。ところがこの男は,顔が大きくゆがんでしまったと言って大騷ぎをする。なぜか,二人の身体 が入れ替わってしまっていたのだ。
▼絶世の醜男で天下の弱骨である身体の主人は,食べていくこともギリギリの貧乏人国選弁護士。鼻の穴のように狭い事務室には,お金にならない依頼 ばかりで,分不相応な秘書は,妻のように振舞い,騒々しい市場商人たちとは,煩わしいくらい親しいようだ。大企業法務チーム長として生きてきたシン・ソッ キは,自殺を企てるけれど,こいつの身体は死ぬのにも不十分だ。
▼信頼できない容貌のため訴訟依頼がなくなり,寒くて腹がへったある日,ついにお金になる依頼人が現れる。依頼人は,身体が入れ替わる前の自分が 考えた人員縮小案によって,不当解雇された案内デスク職員ソ・ジニョン。シン・ソッキは,ジニョンの合意金をねらって,望まない人権弁護士を演じ始める。


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