▼ジェムンは,少年院で会ったミンジェと,ある組織に身を置いて運命を共にするようになる。二人は,組織の任務を遂行するが,失敗から,とんでもない人を 殺すようになって,ジェムンは,その代価として最も頼っていたミンジェを目の前で失ってしまう。死んでいくミンジェを残して後ずさりしなければならなかっ たジェムンは,組織の心配と慰留を後にしたまま,ミンジェを殺したテシクに復讐する決心をして,組織に入ってきたばかりのチグクを前面に出してポルギョ (筏橋)へ向かう。
▼道内テコンドー大会でメダルまで取ったチグクは,母の病気のため組織に足を入れるようになり,初めての任務として故郷のポルギョでのジェムンの 復讐計画に参加するようになったのだ。チグクは,人情もなく冷酷だが内面に孤独さと温みを持ったジェムンを不憫に思う。チグクは,名分ない復讐を押し切ろ うとするジェムンを引き止めてみるが,きつい復讐に向かったジェムンの決心は,揺れることがない。
▼復讐を計画したポルギョ町体育大会が開かれるまで一週間。周辺を探索したジェムンは,テシクの母チョムシムが経営するクッパ店に出入りするよう になる。チョムシムは,生死が不明の次男のような感じがするジェムンに初めて会ったように気がせず,ジェムンは,自分の息子のように接するチョムシムに感 じられる慕情のために落ち着かない。体育大会が真っ最中のポルギョ小学校。見慣れない顔のジェムンを警戒したテシクと,彼を探しに出たジェムンは,ついに 空っぽの教室の真中でぶつかるようになる。
sunairi:
俳優、ソル・ギョング(シム・ジェムン役)は韓国では指折りの名俳優です。ハンサムでもないし、いい男でもなく、しかし所謂北野たけしのような存在でしょ うか?もっと演技派と言っても良いんでは。ムン・チグク役のチョ・ハンソンは男男した、体育会系、柔道部系、少し薔薇族が好みそうないい男。
こんなちぐはぐな二人がギャングスターのコンビでやってます。面白かったと言うよりは味があった映画でした。少しギャングスターのさがや、悲し さ、しかしそこにある葛藤、そこにほんのり残る少年のような甘さが、彼らの生活の魅力となるんですね。だからみんなこぞってギャングスター映画を作るんで しょうね。本当にサラリーマンより人間っぽいから。
さらっと見てさらっといい印象を残しました。涙もなく、深い感動もなく、ただ彷徨う寂しさがこの映画の後味を悪くない印象にしました。良かった。別に騒ぐわけでもなく、ただよかった。
あと言い忘れたのがその二人のギャングスターを怒鳴りつける叔母さん、ジェムンが復讐のために来た男の母親、この映画のいい味を本当にかもし出し ている女優、どこかで見たことあるなーと思っていたらなんとソンガンホ出演の、みいけたかしもコピーした『クワイエット・ファミリー』のお母さん役のナ・ ムニではありませんか。『クワイエット・ファミリー』では、真面目にしたたかに突拍子もない事を遣って退ける面白い役でしたが、ここでは子供思いの素晴ら しいお母ちゃん役。この人が二人のギャングスターの心をいつの間にか奪っていくんですね。そんな素敵なプレゼントいかが?ははは
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