Friday, July 10, 2009

訪問者 방문자 Host & Guest


世の中を訪問者のように生きてきた二人の男が,お互いを通して 自分の人生において主人に変わっていく話

妻に離婚され,時間講師の職まで失ったホジュン。絡まるばかりの人生は,すべて世の中のせいにして,ワンルームに閉じこもったまま一人で暮らしている。彼を訪ねるのは,間違い電話やセールスマンがすべて。

そんなある日,ホジュンは,ドアの取っ手が壊れて,浴室に閉じ込められてしまう。いくら揺さぶっても,たたいても,ドアはまったく開きそうにない。裸のまま救助を待ったホジュンは,結局,寒さとストレスで失神直前に達する。

助けて,助けて。ホジュンのうめき声は,おりしも玄関のチャイムを押した訪問伝道青年ケサンの耳に聞こえる。ドアの取っ手を壊してホジュンを救出したケサン。目覚めたホジュンは,疑わしくケサンをながめながら,やつれた反応を見せる。ケサンは,そんな彼にいつものように明るい微笑で答える。

ケサンは,自分のせいでドアの取っ手が壊れたといって,次の日に修理のためにホジュンの家を訪問する。世間万事に不平を言いながら攻撃的に対応するホジュンだが,この特別な「訪問者」ケサンにだけは,窮屈な態度を和らげるほかはない。

酒場,映画館,カラオケなど,ホジュンがいつも一人で行った所にケサンを連れていくようになるが,似たところが一つもない二人の男は,ふらつくのが常だ。同窓生,劇場店員,タクシー相乗客など,世の中の気にくわない野郎や事件だらけで,ホジュンは,行く所ごとにもんちゃくを起こす。ケサンは,そんな彼をやめさせるのに忙しい。

そんな時間を送りながら,自分の話を一つずつ取り出しながら,お互いを知り合っていく二人。ホジュンは,いつも微笑で世の中に対しているケサンの内心が,実際はつらくて暗いということを知るようになる。人生の重要な瞬間ごとに,神と信仰に伴う選択をしながら,普通の人々から遠ざかってきたことも。また,ケサンもホジュンの心を推し量るようになる。シニカルで不満いっぱいの今の姿は,むしろ人に対する信頼と希望を捨てることができなくて受けた傷のせいであることを。

あたかも訪問者のように,世の中と人生のドアの外に立ったまま,中に足を踏み出せなかったホジュンとケサン。思いがけない訪問者に会って,心の扉を開くようになった彼らは,世の中に向けて堅く閉じていた心の扉もあけてみようとする。不満屋男の前に現れた正しい生活微笑青年。彼らの怪しい友情が始まる。


sunairi: 人生にビターなおじさん、思想的にやけくそになっている時、死にそうになるが、ハンサムな若者、神を信じる青年に助けてもらうことから友達になる二人、おじさんは年功のため色々と吐き出す、若者は信念強く見守る、なぜと思ってたら最後は青年は大きなことをしていた。大どんでん返し、最後は引き込まれた。

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