▼妻の叔父が運営する小さなプロダクション会社のPDクォン・ヨンスは,家庭持ちだが,同じ会社のケーブルTV構成作家のヤン・スジョンと親しい仲だ。
▼ヨンスは, 映画を作るための金銭的な援助を受けるために,画廊を経営する富裕な独身の後輩キム・ジェフンの美術展をスジョンとともに見に行く。ところが,ジェフンは,初めて会ったスジョンに引かれ,頻繁に会うようになり,ついに真剣につきあってみたいと告白する。
▼情けなくて無能力なヨンスに失望したスジョンは,心を変えたのか,ジェフンに酒を飲むときだけの恋人になると話し,二人はますます近づく。
▼二人は,ますます近づいてセックスを試みた瞬間,ジェフンは,スジョンが処女であることを知って感激する。いいですね。またまた超良く出来ています。展開、ストラクチャー、色々な詩的なタイトルや番号であらわされるチャプターはとてもハイカラな印象を与えました。黒澤の羅生門のように、パルプフィクションのように、時間が過去未来現在がバラバラになり構成されています。
どの様に主人公のスジョンが、男達(バチェラー達)に囲まれながら、どの様にヴァージンを失ったのかをめぐりめぐり堀探っていくのです。ほら図2 のデュシャンの名作、そしてこの映画のタイトルでもある「Virgin Stripped Bare by Her Bachelors」。
話も面白いし、画面もいい、出る人もユーモアが有り、芸術的な手法が、話の良さに人間くさくなっていい味が出てます。結構天才的ですね、監督 ホン・サンスさんは。この人もタイのディレクターApichatpong Weerasethakulと同じくArt Institute of Chicagoに行ってるんですね。同じ時期に。だから二人ともとっても芸術的な映画を作ってますね。フムフム。
それにしてもスジュンさんは綺麗ですね。見てみるとスジュンさんを演じた女優のイ・ウンジュさんは悲劇的な人生を送ったんですね。この映画がもしかしたら性に対し結構保守的な韓国で何らかのきっかけを生んでしまったかもね。
ウィキペディアから
高校生の時、制服のイメージモデルとして登場し、1998年のSBSドラマ『白夜3.98』でブラウン管に登場した。1999年の『紅鱒』で映画 デビュー。2000年の『オー!スジョン』で主役に抜擢され、2001年韓国のアカデミー賞とされる大鐘賞映画祭新人女優賞を受賞した。
2004年史上最高の観客動員を記録した『太極旗を翻して』(邦題『ブラザーフッド』)の主演女優として一躍スターダムにのし上がったが、 2005年2月22日になって京畿道城南市盆唐区の自宅マンションで首吊り自殺しているのが兄に発見された。2004年10月に公開された映画 『朱紅の字』(邦題『スカーレットレター』)でベッドシーンを演じ、商業映画での全裸披露や露骨な性描写を悩んだことが不眠症につながったとも言われる。
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