Friday, March 21, 2008

映画物語/劇場前 극장전  Tale of Cinema ホン・サン・スー Hong Sang-soo


<劇場伝>映画の話
 私の名前は,チョン・サンウォン。大学修学能力試験を終えて,兄から沢山のお小遣をもらって鍾路(チョンノ)の街に出た。そして,偶然にあるメガネ店の前で中学校の初恋ヨンシルに会った。もう会うことができないだろう。19歳の終わりに,私たちはどうなるのだろうか。

<劇場前>観客の話
 私 の名前は,キム・ドンス。今日,鍾路(チョンノ)のある映画館で先輩が監督した映画を見た。映画の主人公の話が,以前の私の姿だった。劇場の前で,嘘のよ うに映画の女主人公と出会った。女優の名前は,チェ・ヨンシルだ。彼女も映画を見たようだ。人波に消えるヨンシルを後にして,マルボーロタバコを1箱買っ た。

同窓会の副会長から,夕食時に先輩監督のための後援会合に出てこ いという電話がくる。先輩は,今入院中だ。行くべきか。やめるべきか。訳もなく鍾路を歩く。映画の中に登場した場所を振り返りたかった。人々にサインをし てあげている女優ヨンシルが通り過ぎる。彼女も映画巡礼中なのか。

勇気を出し話しかけてみると意外に親切に対してくれる。今日は,彼女が私の運命のようだ。あなたは今日,どんな映画を見ましたか。映画があって,映画を見た観客がいる。

朝鮮日報より、

『映画物語』で2年連続カンヌ出品を果たしたホン・サンス監督

カンヌが愛する韓国人監督、洪尚秀(ホン・サンス/45)。開幕一週間前、洪監督に相変わらずの愛情を示したカンヌ映画祭は、彼が作った6本の作品のうち4本にプロポーズした。

『江原道の力』(1998)と『オー!スジョン』(2000)を「ある視点」部門に出品した洪監督は昨年の『女は男の未来だ』に続き、韓国公開 (27日予定)を2週間後に控えた『劇場前』(『映画物語』)で2年連コンペ部門への出品を決め、今年もレッドカーペットを踏む。

『劇場前』は映画を観て映画館から出て来た映画監督志望のドンス(金相慶(キム・サンギョン)扮す)が、映画に登場した女優(オム・ジウォン扮す)とばったり会い、結局一夜を過ごしてしまうという劇中劇形式のコメディー。
http://218.145.28.31/cgi-bin/printNews?id=20040429000074
砂入:うーん、少しずつパターンが見えてきた、ホン・サン・スーはヨーロッパ系の芸術映画監督ですね。何らかの監督自身の人生観、出来事、芸術家としての 深み、孤独、欲望、成功、人、女といった感じの要素が、過去、現在、未来と入れ替わりエヂィットされ映画という凝縮された物になりましたって感じ?

いいんじゃないですか、この人はこういったん感じで。「女は男の未来だ」や『オー・スジョン!」の様なスタイル的、構成の目新しさは無かったけ ど、友達はこの作品が一番すきと言ってた。やっぱりどの映画でその監督を知るかってのは大切ですね。僕はこれ、オーケーって感じ。俳優のKim Sang-Kyung キム・サンギョンは『殺人の追憶』の彼ですね。この映画では売れない過去形の映画監督。結構怖い人。人に嫌われてて、はははは結構うけるこのキャラク ター。誰かを思い出すなーって感じ。誰? 日本の俳優の誰かです。

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