Friday, March 21, 2008

ペパーミント・キャンディー(はっか飴)박하사탕  [監 督] イ・チャンドン

20年間の韓国近世史の中で,40歳の絶望,30歳の野望,20歳の愛と変わって行く人間の姿を初恋の記憶で遡る。純粋を訪ねる時間旅行。胸を打つメッセージが卓越した形式美で応える。

妻ヤン・ホンジャに離婚され,同業者の背信にあい家具店もなくした40歳中年男のヨンホは,無気力と絶望の極限に至り,銃を手に入れて自殺しようという瞬間にクァンナムという男の突然の訪問を受ける。

ヨンホは,クァンナムに引き摺られて初恋の女性ユン・スニムに会う。

初恋は,はっか飴ひとつを食べても最高においしかった20歳の純粋さの記憶。妻の不倫を目撃して浮気をする家具店社長,暴力的狂気に染まる刑事,5月の光州に立った軍人,そして初恋を経験する幼い青年,逆順構造の話は,一歩一歩20年を逆上る。
sunairi: 結構、シリアスで、甘酸っぱく、そして儚い人生を描いた映画です。何故何処でどの様に踏み外したかを、過去の階段を追いかけるように回想する、汽車のシーン。
見た後、あの積み重なった出来事が夢のように現在を形成しているんだなーと思いました。

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